再就職の技術(1)

まずは中高年再就職の厳しさを認識

今まで“中高年”という言葉を使ってきましたが、中高年とはいったい何歳ぐらいの方のことを言うのでしょうか。人によってはこの中高年という世代の捕らえ方が違うので一般化しておきます。

この点ハローワークでは中高年労働者を45歳以上65歳未満の者と定義しています。ちなみに35歳未満の者を若年労働者、55歳以上65歳未満の者をヤングシルバーだそうです。

職業安定所の調べではこれらの世代間で再就職の厳しさがかなり違うようです。例えば求人数を比べると、中高年労働者の求人数は若年労働者の3分の1以下という結果もでています。

求人数が3分の1でも求職者数は若年者と比較してもそんなに変わりません。単純に言って中高年の再就職は若年者と比べても3倍以上難しいといえるのです。さらに中高年の場合、職種も限定される傾向がありますのでますます厳しい状況です。このような厳しさを認識することがまずはスタートです。その上で対策をとる必要があります。

履歴書の書き方

求職活動の第一歩となるのが、履歴書や職務経歴書を提出する書類選考です。この書類選考が通らないかぎり、いくらあなたが面接で好印象を与えるような持ち主でも再就職はできません。

人事担当は書類選考の時はかなりの数の応募書類に目を通します。この数多くの中から選ばれるためには、自分のキャリアやスキル、仕事に対する意欲などを相手方に伝えるような文書にしなければなりません。

まず履歴書に貼る写真ですが、スピード写真などではなくできるだけカメラ屋できちんと撮影したものにしましょう。写真の服装ですが、清潔感のあるスーツや髪型で撮るようにしましょう。

経歴などはうそのないように記入し、一番のアピールポイントである自由記入欄で意欲をきっちりと伝えましょう。ここの記入を具体的かつ自分の言葉でしっかり書ければアピールにもなります。